海外FXにおけるロスカットとゼロカットの違いとは?

どんな投資においても最も重要なのは「資金管理」であることは言うまでもありません。

投資資金が無くなってしまえば投資そのものを継続することが不可能になってしまうわけですから、いかにして資金を守るのかという点については初心者もベテランも等しく常に気を配っていなくてはならないのです。

FXにおいては業者が用意している資金管理システムとして「ロスカット」と「ゼロカット」という二種類があります。

この二つのシステムは似ているようで実はかなり大きく違うのです。

今回はこのロスカットとゼロカットのそれぞれの仕組みと違いを学んでいきましょう。そして、自分が海外FXでトレードする場合、どちらのシステムを利用するのかをしっかりと決めておきましょう。

ロスカットとゼロカットって似てるけど何か違う?

ロスカットとは

ロスカットとは、FX業者の決めた証拠金維持率を口座入金額が下回った場合、追証を解消できなければ強制的に全てのポジションがクローズされる仕組みです。

これによって想定以上の損失からトレーダーは守られることになるのですが、外国為替相場の動きが極めて激しい場合、ロスカットが間に合わず、資金がマイナスになってしまうケースがあるのです。

マイナスとなってしまった場合、当然マイナス分はトレーダーがFX会社に対して後から入金補填しなくてはなりません。

ただせさえ大きな損失が出ているのに、更にお金を要求されるわけですから泣きっ面に蜂と言えます。ロスカットシステムはあくまでも「最低限の資金管理システム」と理解しておきましょう。

ゼロカットとは

一方ゼロカットはロスカットを改善させた発展系のシステムだと言えます。

基本的にはゼロカットシステムも事前に決められたラインを証拠金維持率が下回った場合に発動されるのですが、どれだけ相場が大きく、急激に動いたとしても「資金がマイナスになることはない」と保証されているのです。

ですから、口座に入れておく金額を予め絞っておくことで、かなり大胆に「攻めのトレード」を実施することができると言えます。一旦ゼロカットされてもそこで一旦チャラになるだけですから、改めて口座にお金を入金してトレードを再開すれば良いのです。

損失を多く出さないようにするにはどうすれば良い?

というわけで、ロスカットシステムとゼロカットシステムではゼロカットシステムの方が安全性が高く、その分だけ大胆にFXトレードを行うことができると言えます。

ただし、一点だけ覚えておかなくてはならないのは、ゼロカットシステムは国内のFX業者では採用されていないという事です。ゼロカットシステムは現状、海外FX業者でしか利用することが不可能です。

海外FX業者は取引通貨ペアが多く、また自動発注ツール等も豊富です。安全性と利便性を優先させるなら、海外FX業者について情報収集してみると良いでしょう。

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