8月13日~19日の為替はこう動く可能性が高い!
相変わらず渋い展開の続く為替市場ですが、8月13日~19日はどのような動きとなるのでしょうか。
8月第3週はあまり米国からも目立った指標は発表になりません。第2週の流れを継続したまま前半戦は進むと見られます。
第3週後半は米国の指標だけでなくユーロ圏の重要指標も発表となります。ユーロや英国のインフレ率や労働市場の状況を確認しましょう。
一方、仮想通貨の世界ではビットコインのランサムウェアが作られたという情報もあります。今後ビットコインの価値を毀損する可能性もありますから注意が必要です。ビットコインに活用されているブロックチェーン技術は米国では選挙にも利用されるなどどんどん進歩しています。
仮想通貨の存在価値も大きくなりますから、今後更に投資対象としての魅力も増していくことでしょう。
8月13日~19日の米ドル円の予想レンジは108円~113円。若干弱気の予想となっております。
8月13日~19日の狙い目経済指標
8月14日:中国・鉱工業生産指数
- 前回発表値:6.0%/6.7%
- 予測値:
- 前回発表時変動:+3.7pips
8月13日~19日の重要経済指標の発表は火曜日の14日からがスタートとなります。その第一発目は中国の指標ですね。
同じタイミングで小売売上高も発表となりますが相場の不安定要因となるため注意が必要です。このすぐ後に発表される日本の鉱工業生産とあわせてアジア通貨の変動要因となり得ます。
今のところアメリカとの貿易戦争の悪影響は表には現れていない中国ですが引き続き投資家、トレーダーとしては注意深いウォッチが必要となるでしょう。
中国鉱工業生産の上方向のサプライズはプラス7.0%。下方向へはプラス5.0%となります。
8月14日:ドイツ・実質GDP(速報値)
- 前回発表値:0.3%/2.3%
- 予測値:
- 前回発表時変動:+5.8pips
15時からはドイツのGDP速報値や消費者物価指数が発表となります。どちらも注目度の高い経済指標ですから確実にチェックしておきましょう。
15時は日本の株式市場がクローズするタイミングとも重なりますので警戒が必要となります。
現状ドイツの経済・景気は比較的好調と見られますがこれを裏付ける結果となるか確認しなくてはいけません。
実質GDPが上振れするようなことがあればユーロには大きな推進力となります。また、消費者物価指数がポジティブサプライズとなればユーロ圏の金融緩和出口論にも拍車が掛かることでしょう。
直後にはフランスの消費者物価指数も発表となります。こちらもあわせて確認しておきましょう。
8月14日:英国・雇用統計
- 前回発表値:2.5%/0.78万件
- 予測値:
- 前回発表時変動:+0.7pips
雇用統計はどこの国でも重要な経済指標です。ポンドをトレードする投資家にとってはイギリスの雇用統計及び失業率は絶対にはずせない指標といえるでしょう。
基本、国の景気というものは雇用環境に現れます。失業率が低下し平均賃金が上昇すると、自然な成り行きでは物価が上昇します。
これらの連動を各指標で一つひとつ確認しておくことが大切なのです。賃金の上昇は起こっているのに消費者物価が上昇しなければ経済の伸びが頭打ちになっている可能性もあります。
今後別の指標でこの点は確認しましょう。
イギリスの失業率は十分低い状態にあるためポジティブサプライズはあまり期待できません。失業率がいきなり5%を超えるような事態となればイギリス・ポンドは激しく売られることになるでしょう。
8月14日:ドイツ・ZEW景況感指数
- 前回発表値:-24.7
- 予測値:
- 前回発表時変動:+1.4pips
前回急激に悪化したZEW景況感指数が今回どのように変化しているかに高い注目が集まっています。
前回・前々回と急激にドイツの景況感は低下しています。実体経済にはあまり影響していないようにも見えますが不穏な空気が漂っていることには間違いありません。
個人の景況感が悪化すれば一時的なタイムラグを経て確実に企業収益にも悪い影響を及ぼします。
今回、三ヶ月連続で大きなマイナス結果となれば緊張感が高まることは間違いありません。
ZEW景況感指数はプラス圏であればユーロにとってポジティブに。マイナス10ポイント以下であればユーロに対してネガティブに働くでしょう。
この指標発表前にはドイツの実質GDPの発表もありますから併せて確認するべきですね。
8月15日:英国・消費者物価指数
- 前回発表値:0.0%/2.4%/1.9%
- 予測値:
- 前回発表時変動:+3.4pips
現状イギリスは好景気ではあるものの物価がどんどん上がっているようなデータはほとんどありません。
今回の消費者物価指数も概ね穏やかな結果になるだろうとの見方が大半です。
イギリスのインフレターゲットは2.0%ですから安定的にこの数字に到達するまではイギリス中央銀行は金融緩和のアクセルを緩めることはしないはずです。
ポンドは145円キープもままならない状況であり、8月第2週には143円台前半まで下落していますがここから切り返すための一つの材料となるか注目されます。
8月15日:アメリカ・小売売上高
- 前回発表値:0.5%/0.4%
- 予測値:
- 前回発表時変動:+9.4pips
アメリカの小売売上高は安定した伸びを示しています。毎月ほぼプラスの0.5%を維持しており相変わらず景気自体は良いといえるでしょう。
ただ、最近は中国との貿易戦争の行方に対して警戒感を持つ人も増えており今後頭打ちになる可能性もあるため警戒が必要です。
米ドル円は110円をそこになかなか上値を伸ばせずもたもたしています。
小売売上高が万が一にもネガティブサプライズとなるとあっさり110円を割り込み108円台にまで落っこちてしまうおそれがあります。
ほとんど同じタイミングで非農業部門生産指数やニューヨーク連銀製造業景気指数、鉱工業生産指数も発表となります。
どれも注目度の高い指標ですので全体を俯瞰してアメリカの景気動向を確認しましょう。8月第3週の米ドルの正念場がこの水曜日の夜となります。
8月16日:豪・雇用統計
- 前回発表値:5.09万人/5.4%
- 予測値:
- 前回発表時変動:-3.1pips
前回雇用者数がやや急激に上昇したオーストラリアですが、今回その反動が出るのか、それとも引き続き雇用者数が増え続けるのか注目されています。
失業率も5.5%を割り込み非常に良好な状態。まだインフレ警戒感は高くありませんが今後の利上げに向けた下地作りという意味ではこの雇用統計は大切な意味を持ちますね。
オーストラリア雇用統計のサプライズは失業率が5%を割り込んだ場合でしょう。
このようなケースでは豪ドルは大きく上昇することが予想されます。
木曜日は夜に米国の経済指標発表があるだけでそれ以外の時間帯は比較的平和です。そのため短期的なトレンドは発生しやすいのでデイトレードで利益を得るチャンスにもなりそうです。
8月16日:アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数
- 前回発表値:25.7
- 予測値:
- 前回発表時変動:+5.8pips
ISM製造業景況指数との関連性も高く、注目度の高い指標となっています。
最近の動きとしては緩やかではあるものの右肩上がりとなっていますから今回も飛躍を期待したいところです。
逆にマイナス結果となればネガティブサプライズ的な為替の動きは避けられないでしょう。
現状としては15~35程の結果が予測されるところであり、これを外れない限りは為替相場への影響は限定的と見ます。
米ドル円は現在下方向に振れやすい圧力がかかっており、これを払拭するためにも米国発の重要指標が一つひとつポジティブな結果となることが期待されます。
発表前から上下にポジションを建てるのではなく、サプライズがあった際に素直にその方向に少なめに投資するのが良いでしょう。
8月17日:カナダ・消費者物価指数
- 前回発表値:0.1%/2.5%
- 予測値:
- 前回発表時変動:-2.5pips
カナダの物価環境はとても安定しており直近では0.1%の上昇が二ヶ月連続で続いています。前年比では2%台前半の伸びとなっていますからとても理想的だと言えるでしょう。
カナダドルはあまり派手な値動きはしませんが、手堅く方向感を予測するには良い投資対象と言えます。
仮想通貨のような値動きの激しい金融商品とは好対照だと言えるでしょう。円以外にカナダ・ドルで資金を長期保有しておき、いざとなったらハイリスクな投資対象に資金を持ち出すというヒットアンドアウェイ作戦は今後も良い運用結果をもたらしてくれそうです。
8月17日:アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
- 前回発表値:97.9
- 予測値:
- 前回発表時変動:+0.4pips
8月第3週の締めがこのミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)となります。同じタイミングでは新規失業保険申請数も発表されます。
ミシガン大学消費者信頼感指数は個人の景況感を知ることができる指標で、先日発表されている小売売上高との関係を見極める必要があります。
小売売上高と方向性にギャップがあればそれがトレードチャンスとなります。ただ、オーバーウィークのリスクはありますからポジションサイズは最小限にする必要がありますね。
ミシガン大学消費者信頼感指数のポジティブサプライズの水準としては110以上。逆にネガティブサプライズとしては90以下が予測されるところです。
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