7月30日~8月5日の為替はこう動く可能性が高い!
7月30日~8月5日は特大指標ラッシュとなります。日本からは雇用統計や日銀の政策金利。そしてアメリカからも雇用統計やFOMC政策金利の発表があります。その他、ユーロ圏の重要指標も発表されるため、今回ピックアップした以外の指標についても注意を払って頂きたいと思います。
米ドル円は残念ながら伸び悩み傾向。なかなか115円は捉えられない展開が続いています。
日銀の事実上の緩和出口論ともとれるような総裁発言を受け、円を売りにくい地合いが続いていると言えるでしょう。7月30日~8月5日の指標ラッシュでこれを払拭できるかが鍵となりそうです。
一方仮想通貨市場は比較的堅調。ビットコインが10日程で3.5兆円もの市場規模拡大を達成するなど盛り上がりを見せています。
7月30日~8月5日の米ドル円レンジは108円~115円。そろそろ下げ止まってからの反転攻勢といきたいところですね。
7月30日~8月5日の注目経済指標
7月30日:アメリカ・中古住宅販売成約指数
- 前回発表値:-0.5%
- 予測値:
- 前回発表時変動:-3.6pips
中古住宅販売件数に隠れがちな指標ですが、先行性という意味ではこちらの販売成約指数の方が優秀であるという意見も多くあります。
直近発表される米国系の経済指標はどちらかというとネガティブな予想となっている物が多くあり、中古住宅販売成約指数についてもあまり大きな期待はされていない状況にあります。
ただ、逆に考えるとポジティブサプライズが発生しやすい地合いであるとも言えます。8月第1週の一発目の重要指標ですから、相場の熱や方向性を知る、良い意味でのアンテナ的な経済指標であるとも言えます。
結果と反対の値動きとなった場合は、それが現状の「地合い」であると認識しその後の方向性の読みに活用すると良いでしょう。
7月31日:日本・雇用統計
- 前回発表値:2.2%/1.60倍
- 予測値:
- 前回発表時変動:+1.4pips
日本の景気状況を明確に示す重要指標。相変わらず低い失業率や良好な有効求人倍率が予想されます。今年は水害の発生における多大な経済的ダメージ、そして猛暑における暑さ対策関連の需要急増。経済に対する影響でいえば良し悪しありますが、このあたりが雇用統計にどのような影響を与えるのか。そしてこの後に発表される日銀の政策発表にも影響するのかが注目されます。
こちらの指標の発表直後からトレードをガンガン実施するというよりも、日銀の政策金利発表を待ってから動きだした方が安全となります。
7月31日:日本・日銀政策金利
- 前回発表値:-0.1%
- 予測値:
- 前回発表時変動:-3.3pips
政策金利自体の変更はほぼ予想されていないものの、総裁の会見における金融緩和の今後についてのニュアンスには大きな注目が集まっています。
日銀は一部報道では既に金融緩和の出口戦略に関する具体的な議論を始めているとされており、最近の要人発言においても金融緩和の縮小を示唆するような内容がちょこちょこ現れています。
消費税増税を控えて日本の景気の腰が折れるかどうかの瀬戸際とも言える時期に、出口戦略云々を語ること自体が早計すぎるという意見も多く、今回の日銀政策金利発表及びその後の会見や要人発言がどのような内容になるか、気になりますね。
政策金利が万が一変更になった場合はとてつもないインパクトとなり久々の黒田バズーカ扱いとなりそうです。ここは一発、まさかの金融緩和拡大を発表して頂き、米ドル円の速やかな115円突破やリスクマネー拡大による仮想通貨市場の活況を期待したいところですね。
7月31日:ユーロ・実質GDP(速報値)
- 前回発表値:0.4%/2.5%
- 予測値:
- 前回発表時変動:+2.7pips
ユーロの実質GDPは期待と不安が入り混じったような状況で発表されることとなりそうです。この日は他にもユーロの雇用統計やユーロの消費者物価指数も発表になります。ユーロ関連の重要指標が夕刻に連続して明らかとなるためユーロ相場は大きく動くことが想定されます。
ユーロ円に関しては今年は既に底を打ったとの見方も多く、打診買いを入れるには良い水準と言えそうです。ユーロ圏は移民問題を背景に既存政党が新興の政党に選挙で負けるケースが目立っています。それだけ移民問題は根深く、国民の不満の元凶になっていると言えるでしょう。ユーロの結束が堅持されるのかどうか、瀬戸際だと言えますね。
上述した3つの経済指標が全て良好であった場合は、ある程度の資金量で一気にユーロ買いのポジションを持つのが良い戦略となりそうです。
7月31日:アメリカ・雇用コスト指数
- 前回発表値:0.8%
- 予測値:0.7%
- 前回発表時変動:+15.6pips
月末に発表される米国指標もいよいよ終盤。7/31の夜は相当熱い熱い米ドル絡みトレードチャンスとなりそうですね。
雇用コスト指数は労働者の賃金の伸び、消費の力強さを示す指標ですが、逆の見方をすれば企業収益の圧迫要因となります。この場合、インフレ率が同様に上昇していれば問題ないのですが、この点については要注意となるでしょう。
雇用コストの上昇、低下はそれだけで一概に良いとか悪いとかは言えません。他の経済指標の動向と併せて経済環境や相場の方向性を予測するのが良いでしょう。
ただし、例外として極端な労働コストの伸びを記録した場合は、米ドルは買われる方向に伸びることが推測されます。
7月31日:アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数
- 前回発表値:126.4
- 予測値:126.5
- 前回発表時変動:+5.3pips
こちらも米国の重要指数ですね。個人消費やインフレ度合いを計るのにとても強力な武器となる指数です。
7/31については、月末要因もありますし、他にもS&Pケース・シラー住宅価格指数や、シカゴ購買部協会景気指数、個人所得・支出といったアメリカの特に一般消費者の経済環境を示す指標が多く発表されるため波乱が起こりやすくなっています。最後の帳尻合わせで無理なトレードとならないよう十分注意しなくてはいけません。
大まかな方向性さえ事前に掴んでおけば、この一日だけでも十分な収益を得ることができるでしょう。
8月1日:アメリカ・ISM製造業景気指数
- あ前回発表値:60.2
- あ予測値:59.0
- あ前回発表時変動:-5.1pips
製造業における景況感を最も的確に示す指標として人気の高いISM製造業景況指数は、今回も超重要指数として確実にチェックしておきたいところです。
事前予想では前回よりも1.2ポイント減少の59.0予想となっています。この程度の下振れにとどまるのであれば相場にもほとんど影響はないでしょう。
他の指標にも言えることですが、事前予想が下方向の場合はむしろポジティブサプライズが発生する可能性が上昇しているとも言えます。米国経済は今が正に正念場であり継続的な利上げをマーケットが認めるための分水嶺となっています。
この指標の発表直後にはFRBから政策金利が発表されます。緊張感の高まりと相場のボラティリティをしっかりと把握するためにも重要な指標となりそうです。
8月2日:アメリカ・FRB政策金利(FOMC)
- 前回発表値:2.00%~1.75%
- 予測値:2.00%~1.75%
- 前回発表時変動:+20.1pips
米国の政策金利が変更される可能性については今回はほぼゼロだと考えていいでしょう。ただ、今後の利上げスケジュールには相場関係者全員が強い関心を抱いており、この点について何か言及されるかが最大の焦点となります。
直近では米国経済の上昇は頭打ち感が出ておりインフレが極端に進んでいくイメージではなくなっています。そのため、利上げのスピードが遅くなるのではないかという見方も最近では増えているようです。
日本人である我々は会見内容などをリアルタイムで補足し、認識するのは難しいと言えるため、あくまでもマーケットの初動にしっかりとついていくというスタンスが重要となります。一つの大きな山場となるイベントですから、時間帯は深夜となってしまいますが、是非リアルタイムで相場に参加して頂きたいと思います。
8月2日:英国・英中銀政策金利
- 前回発表値:0.50%
- 予測値:
- 前回発表時変動:+0.3pips
気になるイギリスでも重要な金融・経済イベントが実施されます。ポンドをトレードする人にとっては一番気になる、英中銀政策金利の発表です。
イギリスの景気は決して悪くはありませんが、他のユーロ圏同様なかなかインフレ度が高まらず苦しんでいます。イギリスはユーロからの離脱を宣言し、なんとか関連法案が国会を通過する模様となっていますから、政治的な混乱だけはある程度無事に避けることができそうですね。
ポンドは短期的な下値である145円付近まで下落。ここで反発すれば再び150円越えを十分狙える環境となります。
たくさんの経済指標の力を借りて、一気に急浮上といきたいところですがさてどうなりますか。
8月3日:アメリカ・雇用統計
- 前回発表値:21.3万人/4.0%
- 予測値:20.0万人/3.9%
- 前回発表時変動:-12.0pips
指標ラッシュに沸いた1週間のラストを飾るのはやはりこの指標。米国の雇用統計です。金融政策に最も大きな影響を与え、為替相場へもインパクト絶大なこの指標には当然今回も大きな注目が集まっています。
ここまでの流れを一発で変える力を持っている指標ですから必ずチェックしましょう。多くのFX情報サイトでも雇用統計に関する特集が組まれる程ですからね。
今回の雇用統計は若干弱い予想となっています。新規の就業者数は20万人ジャスト。失業率は3.9%ですね。これよりも良好な数字となれは素直に米ドルは上昇するでしょう。
前回はマイナス12ポイントと悪い意味でその存在感を発揮してしまった雇用統計ですが、今回は米ドル円ホルダーにとって気持ちよく週末を迎えられる展開となるでしょうか。余力だけはしっかり確保して発表を待ちましょう。
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