7日2日~のドル円108円~113円!波乱要因が多いため少し広めに

経済指標 7月2日~8日

7月2日~8日の為替はこう動く可能性が高い!

2018年もいよいよ後半戦。7月は第一週目からいきなりビッグイベントが乱発される慌ただしい一週間となりそうです。予想が難しい週でもありますが、一つひとつの経済指標やイベントを確実にこなしていきましょう。

まず、注目したいのはFOMC議事録と雇用統計ですね。それぞれ確実に相場を大きく動かす要因となります。今週は特に週の後半にアメリカからの重要指標発表が数多くなります。

米ドル変動は他国の通貨にも大きな影響を与えますから緊張感を持って臨みたいところです。最近は改めて米中及び米欧の貿易摩擦か激化しています。米国は日本にも様々な要求を突きつけてくるでしょうから貿易収支の動きにも注意が必要です。

その他、最近注目の仮想通貨ではビットコインが70万円を突破できるかどうかの瀬戸際。イーサリアムは比較的順調に値を伸ばしています。今後はイーサリアムに中期的なポジションを構えるのも良さそうです。

7月第1週目の米ドル円の予想レンジは108円~113円。波乱要因が多いため少し広めに考えておいたほうが良さそうです。

7月2日~8日の注目経済指標

7月2日:日本・日銀短観

  • 前回発表値:24
  • 予測値:23
  • 前回発表時変動:+4.0pips

7月の第1週は月曜の朝イチから慌ただしくなりそうです。日銀短観は日本国内の企業に対するアンケート結果のまとめであり、近い将来の景気動向を最も的確に示す指標として重要視されています。

2018年後半戦の初日でもあることから注目度も高く、株式市場に対しては相当なインパクトとなりそうです。

海外勢の参戦が少ない時間帯ですからむしろマーケットは荒れやすく集中して為替市場とも向かい合わなければなりません。細かい値動きを拾うには良いタイミングであると言えそうですからスキャルピングに徹するのも良い作戦となるでしょう。

7月2日:アメリカ・ISM製造業景気指数

  • 前回発表値:58.7
  • 予測値:57.9
  • 前回発表時変動:-11.1pips

米国からも月曜早々重要指標が発表となります。ISM製造業景況指数は前回の58.7から57.9と若干の減少予想となっており、この通りの結果となった場合相場に対してはドル安の圧力が掛かる可能性があります。

前回も同指標発表のタイミングで相場が大きく下落したという前歴がありますから、今回も参加者の間ではピリピリムードが漂うことでしょう。

また、数時間前にはユーロ圏全体の雇用統計や生産者物価指数が発表されます。日本、欧州、米国と3つの地域から重要指標が発表になるわけで、2018年後半の為替勢力図をチェックするには良い一日となるのではないでしょうか。

7月3日: 豪・中銀政策金利

  • 前回発表値:1.50%
  • 予測値:1.50%
  • 前回発表時変動:+2.1pips

火曜日日中はオーストラリアから重要指標が発表となります。今回は据え置きの1.5%予想となっていますが、万が一利上げが行われたり、利上げを強く示唆する要人発言があった場合はオーストラリアドルが高騰する可能性があります。

最近では値動きの鈍い通貨は投資家らから敬遠されどんどん仮想通貨に対する投資割合が増大しているようです。仮想通貨はレバレッジよりも本質的価値の変動が大きいため将来予測やテクニカル分析に長けたトレーダーにとっては非常に「勝ちやすい」市場であると言えます。

かつてはオーストラリアドルを使って荒稼ぎしていたトレーダーたちも、その多くが現在では仮想通貨トレードに参戦しているのです。

7月3日:アメリカ・耐久財受注(確報値)

  • 前回発表値:
  • 予測値:
  • 前回発表時変動:-4.6pips

米国の企業が今後の景気見通しをどのように考えているかを知る重要指標です。先に発表されている速報値との差が大きかった場合はサプライズとなり相場に大きな影響を与えることとなります。

同じタイミングでは製造業新規受注も発表となります。こちらも注目度の高い指標ですし、両方とも主に製造業の景気動向を示唆する指標ですから株式市場にも大きな影響を与えることでしょう。

米国は保護主義政策を強め、トランプ大統領の評伝である製造業従事者からの支持率を再び高めようとしています。その影響が今後製造業企業にどのように現れるのかが注目されます。結果だけでなく、今後の動向を現地のメディアがどのように解説するかもしっかり確認しておくべきでしょう。

7月4日:豪・小売売上高

  • 前回発表値:0.4%
  • 予測値:
  • 前回発表時変動:-2.8pips

7月4日の午前中はオーストラリアから経済指標が相次いで発表となります。特にこの小売売上高は今後のオーストラリアの利上げタイミングを計る上で極めて重要となりますから要チェックです。

経済指標が発表されるタイミングは日本では時差の関係で午前中から昼間に掛けては日本と豪州、及びニュージーランドが主なものになります。欧州や米国については夕方以降に発表となるため、日中だけは資金を仮想通貨市場へと振り向けているアクティブなトレーダーも増えているようです。

専業トレーダーであればお金を待機させておくこと自体が利益機会の損失という大きなリスクに繋がります。常にお金を動かし続ける感覚や嗅覚を身につけることで、無駄のない利益率の高い投資が可能となるのです。

7月4日:ブラジル・鉱工業生産指数

  • 前回発表値:8.9%
  • 予測値:
  • 前回発表時変動:-1.7pips

これまでも何度か説明してきた通り、新興国の景気具合を各地域ごとに知っておくことは非常に重要です。例えばブラジルであれば南米の景気動向を探る上で非常に参考になります。

ブラジルやトルコ、インド、南アフリカ、ロシアといった新興国のパワーバランスを抑えておくと世界全体のお金の流れをかなり正確にイメージすることができます。最近では東南アジアの経済発展が凄まじく、その割をどの地域が食っているのかは確実に知っておく必要があります。

ブラジルは非常に期待できる地域なのですが経済及び金融に関しては伸び悩んでいます。人工の伸びを経済発展に正しく結びつけられるかが今後のポイントとなるでしょう。ブラジル通貨建ての債権や金融商品を抱えている人は、絶対にこの指標はチェックしておきましょう。

7月5日:アメリカ・ADP雇用者数

  • 前回発表値:17.8万人
  • 予測値:
  • 前回発表時変動:-4.5pips

毎度おなじみのお騒がせ系経済指標です。毎回本番雇用統計との乖離が問題になりますが相変わらず大きな存在感を放っていますね。

ADPは事前予想が本番雇用統計の事前予想と食い違っている場合に注目度が高まると言えます。今回は両方とも揃って前回から雇用者数の伸びが減少する予想となっていますから相場に混乱は起きにくい状況と言えるでしょう。

今回のADPも方向性を決め中期的なポジションを作るというよりは短時間のスキャルピングトレードに利用した方が賢い判断となりそうです。身軽な状態で小さく利益を積んでいきましょう。

7月5日:アメリカ・ISM非製造業景気指数

  • 前回発表値:58.6
  • 予測値:58.0
  • 前回発表時変動:+7.8pips

今回は事前予想として若干弱い結果が挙げられています。そのためポジティブサプライズが発生しやすく、トレードチャンスが大きいと考えられます。

ISM非製造業景況指数のサプライズ基準は上は60。下が55以下となります。このラインを越えた結果となった場合は素直に、そして素早くポジションを組成すべきと言えます。ただ、この後深夜にFOMC議事録も発表となりますから、可能であればこのFOMC議事録もチェックしてから就寝したいところですね。

7月6日:アメリカ・FOMC議事録

  • 前回発表値:
  • 予測値:
  • 前回発表時変動:-6.7pips

よほど英語が得意な人を除いて、リアルタイムで内容を確認するのはなかなか難しい難易度の高い経済イベントです。ただ、利上げに関して様々な憶測が飛び交う米国の状況ですから、FOMCで一体どのような内容が議論され、どのような意見が出たのかは確実に押さえておく必要があります。

FOMC議事録発表後は雇用統計を控えていることもあり相場が非常に不安定になる可能性が高いと言えます。腕に覚えのあるトレーダーであれば上手く立ち振る舞うことができるかもしれませんが、それ以外のトレーダーは一歩引いた立場で状況を見守り、仮想通貨などで小幅な利益を得ながら雇用統計発表を待つのが良いと言えそうです。

仮想通貨市場では7月初旬に東京でブロックチェーンイベントが大々的に開催されるなどかなりの盛り上がりを見せています。ブロックチェーン技術は仮想通貨以外にもどんどん応用が進みそうです。今後に期待できる世界ですね。

7月6日:アメリカ・雇用統計

  • 前回発表値:22.3万人/3.8%
  • 予測値:19.3万人/3.8%
  • 前回発表時変動:+6.0pips

7月1週目のメインイベントがこのアメリカ雇用統計ですね。確実に相場が大きく動くビッグチャンスとなります。

ある程度為替取引の経験がある人の場合、雇用統計やISM、各国中銀の政策金利発表などトレードチャンスが高まる場面を事前に予想することが可能となります。ですから、ピンポイントのヒットアンドアウェイ作戦に徹するというのも最近では多くのトレーダーが取り入れている効率の良い戦術と言えるでしょう。

金融商品に対するアクセスは株式や為替はもちろん、債権やデリバティブ、そして仮想通貨へと非常に多岐にわたり個人でも積極的に様々な市場から利益を得ることが可能となっています。そんな中で常に意識したいのは「先行者利益を確実に手に入れる」という点です。

未成熟な市場には非合理的な取引や参加者が多数存在し、利益を賢いトレーダーへと提供してくれています。市場が成熟するに従ってそれらの「負け組トレーダー」は淘汰され、姿を消していきます。最も美味しいのがこの負け組トレーダーが淘汰される過程で市場に置き土産として残してくれる現金です。

直近で言えば仮想通貨市場がこれに該当しますね。仮想通貨市場にはまだまだたくさんの「美味しいお金」が転がっていると言えるでしょう。

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