3月4週目の為替はこう動く可能性が高い!
米ドル円、クロス円共に引き続き軟化傾向の強い展開が続いています。3月15日に行われた日銀黒田総裁の会見でも、基本的にはこれまで通りの金融政策が維持される見通しとなり大きなサプライズはありませんでした。
米ドル円は105円台後半、ユーロ円は131円台での値動きとなっています。ここからは下値は堅いが上値も重いという渋い展開が予想されており、3月4週目に予定されている重要指標に大きなサプライズが無い限りは4月相場を待つしかない状況と言えるでしょう。
北朝鮮リスクの後退や中国との貿易摩擦などアジアを中心に世界経済の潮流にも少しずつ変化の兆しは見えはじめています。
今年の年初は110円付近だった米ドル円は現在105円台。上値の重さだけを感じざるを得ない四半期でしたね。我慢の時間はどれだけ続くのか。根負けすると大きな痛手を負ってしまいそうです。
3月4週目の米ドル円の予想レンジは105円~108円でしょう。
今週の注目経済指標
日本・通関ベース貿易収支
- 日時 : 3月19日(月)8:50
- 前回 : -9434億円
- 予想 : 1716億円
2月分の結果となる今回はプラス圏の結果となる事が予想されています。前回は13ポイント以上米ドル円を動かしましたが二匹目のドジョウは存在しない可能性が高く、あまり期待し過ぎると肩透かしとなりそうです。念の為に構えておく必要はありますがあまり大きなポジションを事前に持たない方が良いでしょう。
英国・消費者物価指数
- 日時 : 3月20日(火)18:30
- 前回 : -0.8%
- 予想 : 0.7%
ポンド円は上値が重く150円が突破できない状況となっていますが、ここから上伸するためには強いインフレ率が示される事が必須条件と言えます。ポンド円をトレードする投資家はリアルタイムで結果を確認しなくてはいけません。
ドイツ・ZEW景況感指数
- 日時 : 3月20日(火)19:00
- 前回 : 17.8
- 予想 : 10.0
3月20日はドイツ及びユーロ圏全体のZEW景況指数が発表となります。どちらも重要な指標ですから併せて確認しなくてはなりません。
欧州も米国に続いて景気はしっかりとしています。大崩する予想はほぼ皆無と言えるでしょう。昨年は一度もマイナスとなった月はありません。ネガティブサプライズとなるのは「10」を下回った場合と考えられます。
ドイツとユーロが揃って大きな伸びを示した場合は円安ユーロ高に繋がり135円を狙えるレベルに到達すると考えられます。一方、弱い結果となった場合は130円割れ及びロスカットの下げが起こる可能性もあります。 ユーロ円は125円レベルでは粘り強く拾っていくべきでしょう。
ブラジル・中銀政策金利
- 日時 : 3月21日(水)0:00
- 前回 : 6.75%
- 予想 : 6.50%
2月の発表では7.00%から6.75%へと引き下げられたブラジルレアルの金利ですが、今回は据え置きの予想となっています。ただ、ブラジルの政策金利は頻繁に変更されるため余談を許しません。
ブラジルの景気はあまり芳しくありませんが世界的な好景気の波の中でまた金利がいつ引き上げられてもおかしくないと言えます。現状の金利引き下げトレンドの中で一転して引き上げとなればサプライズとなりレアルは大きく買われるでしょう。
メジャー通貨の動きが渋い中、新興国通貨にも再び注目が集まりやすくなっています。ブラジル・レアルの打診買いには妙味もありそうでこれまでレアルを取引していなかった人も、新たに参加する良いきっかけとなるかもしれません。
英国・雇用統計
- 日時 : 3月21日(水)18:30
- 前回 : 2.3%
- 予想 : –
前日に引き続き、3月21日もイギリスの重要指標が数多く発表されます。この日発表されるのは公共部門ネット負債、雇用統計、ILO失業率であり雇用関連の経済指標が多くなっています。現状イギリスの失業率は極めて低く抑えられており順調な雇用環境及び、今後の個人消費の伸びを見通すことができればイギリス・ポンドにとっては追い風となります。
前日からのトレンドが上下どちらの方向かにもよりますが、この二日間で連続して強い経済発表が連発されると一気にポンドは節目を超える可能性が高いと考えられます。ポンドは150円から上、1円刻みで順張りの指値を入れておくと良いでしょう。
アメリカ・経常収支
- 日時 : 3月21日(水)21:30
- 前回 : -1006億ドル
- 予想 : -1250億ドル
3/21はアメリカの重要経済指標も多く発表となります。この日発表されるのはMBA住宅ローン申請指数、経常収支、中古住宅販売件数、石油在庫統計です。また日付が変わると今度はFRBの政策金利も発表となりますから市場の緊張感はかなり高まると見て良いでしょう。
経常収支は現在トランプ政権が取り組む貿易収支とも密接な関係があります。トランプ政権は中国に対して1000億ドル規模の貿易赤字削減を求めており今後貿易摩擦は加熱する予想となっています。
また、住宅関連の指標では特に中古住宅販売件数に注目する必要があります。前回の538万件からどれだけ上乗せできるかがポイントとなり、逆に500万件を割ると米ドルにはネガティブな影響を与えそうです。
アメリカ・FRB政策金利(FOMC)
- 日時 : 3月22日(木)3:00
- 前回 : 1.50%
- 予想 : 1.75%
3月4週目の最重要経済指標でありイベントであると言えます。今回はいよいよ金利の0.25%の引き上げが予想されており、これが着実に決定されるかが焦点となります。
むしろインパクトが大きくなるのは金利引き上げが延期された場合であり、このケースでは米ドルは一旦は急激に値を下げることになるでしょう。逆に予想通りの引き上げとなった場合は米ドルの伸びは限定的となりそうです。
妙味があるのはまさかの引き上げ無しのパターンですから、少ロットを米ドルショートで持っておくのも作戦として間違いではありません。もちろんロスカット注文を入れておくのはマストです。
NZ・NZ中銀政策金利
- 日時 : 3月22日(木)5:00
- 前回 : 1.75%
- 予想 : 1.75%
米国に続いてニュージーランドの金融政策も22日の朝に発表となります。こちらは据え置きが予想されておりあまり市場に影響は与えないと考えられますが、前回は18ポイントものインパクトがありましたので油断はできませんね。
午前三時のFOMCの後で疲労感の強い朝となりそうですが出来る限り集中力は保ちたいものです。
ニュージーランドドルを全く取引しないトレーダーについては事後チェックでも構いません。ただ、豪ドルをトレードするトレーダーにとっては非常に関連が深いためリアルタイムでの確認をオススメします。
英国・英中銀政策金利
- 日時 : 3月22日(木)21:00
- 前回 : 0.50%
- 予想 : 0.50%
夕刻にはイギリスの政策金利も発表される予定となっています。こちらも据え置き予想となっていますが予断は許しませんね。
この直前の数日間でイギリスの重要な経済指標が連発されていますから、その結果によっては状況が急変する可能性もあります。逆に経済指標の内容に特にサプライズが無ければイギリスの金利にも特に変更は行われないでしょう。
アメリカ・新築住宅販売件数
- 日時 : 3月23日(金)23:00
- 前回 : 59.3万件
- 予想 : 62.0万件
3月4週最後の重要指標となるのが新築住宅販売件数です。この指標は他の指標と比べて最も先行性が高いとされており、また規模の大きい住宅市場関連の指数でもあることから、FOMC後に確認するにはある意味最高の経済指標と言えるでしょう。
これまで通りの強い結果となればやはりFRBのとる「継続的な利上げスタンス」に変更はおきません。逆にネガティブな結果だった場合はクエスチョンマークが付くことになりますね。
来週以降、そして新年度相場へ向けての大切な指針となる指標です。忘れずに確認して来週以降の戦略の材料としましょう。
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