2月最終週米国関連の指標で上手く立ち回ればかなりの利益を得られる

経済指標まとめ

2月5週~3月1週目の為替はこう動く可能性が高い!

前週とは打って変わって重要指標の発表ラッシュとなる2月の最終週~3月の1週目です。特に米国関連の指標が多く、実際に相場も不安定な時期ですから上手く立ち回ることが出来ればかなりの利益を短期間に得られそうですね。

米ドル円は今一つパッとしない流れが続いています。発表される経済指標は良好なものが多いのですが、あまりに地合いが悪いため一時は106円台ジャスト付近まで円買いが進む場面も見られています。

ただ、ここは雌伏の時と見るのが妥当で節目節目では少しずつ米ドルを買っておくのが良いでしょう。今週は大きな相場の動きも予想されますからある程度腰を据えた取引も期待できますね。

まずは仮想通貨市場から株式や外貨市場にお金が戻ってくるか。そして株式市場のボラティリティが低下し株高が進むかどうかがポイントです。原油価格は落ち着きを取り戻しはじめていますし少しずつ流れが変わりはじめている感覚もありますね。

あっという間に今年も2ヶ月が経過しようとしています。3月からは2017年度の最終月として比較的活発な売買も期待されます。流れに上手く乗れるよう常に集中力を切らさないよう相場に臨みましょう。

2月第5週目の注目経済指標


アメリカ・新築住宅販売件数

  • 日時 : 2月27日(火)00:00
  • 前回 : 62.5万件
  • 予想 : 64.7万件

2月最終週、一発目の重要指標は米国の新築住宅販売件数になります。中古住宅販売件数と比べ若干重要性は下がるものの、個人の住宅市場への投資意欲は既に投資している人の懐具合など、様々な意味で大きな示唆を与えてくれます。

住宅価格はインフレ動向にも大きな影響を与えますからしっかりと内容をチェックしましょう。

期待すべき結果水準としては70万件ですがそこまでは届かない予想となっています。その分だけポジティブサプライズが起きやすいといえますので米ドル買いの方向に逆指値発注しておくのも良い作戦となります。

抱えているポジション量にもよりますが、まずは軽めの量で打診的にトレードしていくのが良いでしょう。


ユーロ・消費者信頼感指数(確報値)

  • 日時 : 2月27日(火)19:00
  • 前回 : 1.54
  • 予想 : –

過去に例がない程強い状況と言えるユーロ圏の消費者信頼感指数です。失業率的にはもう少し伸びしろがあると見られており、今後も景気悪化さえ免れられれば更に上昇傾向が続くと考えられています。

今回は確報値のためあまりサプライズは期待できませんが、1.6を上回る結果となればまず間違いなくユーロは上昇します。ユーロ円の下の大きな節目としては130円ジャストがありますが、この付近で指標発表を迎えた場合は先回りのユーロ買いに妙味がありそうです。もちろんその場合、損切ラインを明確にし、ロスカット用の注文始めから出しておくようにするのは言うまでもありません。

週の前半に大きな損失を出してしまうとその後が苦しくなります。慎重に攻めていきましょう。


メリカ・耐久財受注(速報値)

  • 日時 : 2月27日(火)22:30
  • 前回 : 2.8%
  • 予想 : -1.5%

毎年1月分についてはマイナスとなるのが普通ですから、仮に予想通りマイナス1.5%前後の結果となっても、慌てて米ドルを売ってしまうのは早計となります。注意しましょう。

この時間帯は他にも卸売在庫(速報値)や住宅価格指数、S&Pケース・シラー住宅価格などたくさんお指標が発表されます。一つひとつの指標を全て詳細にチェックするのも大切ですが、とりあえず為替相場の動き出し、初動に素早く乗っかるという立ち振舞も重要になります。分析は後回しにして、まずはトレーダーとして利益を取りに行くのを優先させた方が良いと考えられます。

1時間後には重要指標の一つ、コンファレンスボード消費者信頼感指数も発表になります。1時間半の間に利益が大きく乗るようであればそこで決済しても構いません。


アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数

  • 日時 : 2月28日(水)00:00
  • 前回 : 125.4
  • 予想 : 126.0

これまでしっかりとした上昇トレンドを描き続けているコンファレンスボード消費者信頼感指数ですが、今回も更に上、126ポイントの予想となっています。

アメリカ人は日本人と比べて基本的にポジティブであり、消費者に対するアンケート結果は大抵の場合プラス方向に下駄を履かせたような内容となるのですが、それにしてもいかに米国は景気が良いかが分かりますね。

米国の国内総生産のほとんどは個人消費ですから、予想通り強い内容となれば最低でも半年間は米国景気は安泰と言えそうです。米ドルは今ひとつ本格的な強さを取り戻してはいませんが、マーケットのゴタゴタが落ち着けば改めて110円突破を目指す動きなるのは間違いなさそうです。


ドイツ・GfK消費者信頼感調査

  • 日時 : 2月28日(水)16:00
  • 前回 : 11.0
  • 予想 : –

前回発表時には直尾に10ポイント以上為替レートが動くなど、意外と存在感の大きい指標といえます。ユーロ圏経済の中心であるドイツの、個人に対する景況感調査として貴重かつ重要な経済指標でありユーロ圏の消費の強さや今後のインフレ動向の見通しを立てる上でもとても役立つ指標と言えるでしょう。

現状、ドイツの景況感は強い状況にあり、前回の11.0を上回る結果となる事が期待されています。

11.0よりも強い数字となった場合は強い円安材料となります。この直後にはフランスの生産者・消費者物価指数、GDP、ドイツの雇用統計などユーロ圏の重要指標が連発されますから注意が必要です。ユーロを取引するトレーダーは一段と高い集中力で臨むべき場面と言えるでしょう。


アメリカ・実質GDP(改定値)

  • 日時 : 2月28日(水)19:00
  • 前回 : 2.6%
  • 予想 : 2.6%

アメリカの国内総生産の改定値となります。既に発表されている速報値から大幅な変更があった場合はかなりのサプライズとなりますから要注意です。また、直後にはシカゴ購買部景況指数、中古住宅販売成約件数も発表となるためこの時間帯は常にFXトレードを行えるよう集中して相場に向き合う必要があります。

米国GDPはこれまでのトレンドは緩やかな上昇であり良好な環境にあります。悲観的な見方は皆無であり、今回も強い結果となれば米ドルの強い下支えとして機能するでしょう。


アメリカ・中古住宅販売成約指数

  • 日時 : 3月1日(木)00:00
  • 前回 : 0.5%
  • 予想 : 0.5%

2月28日の深夜に発表となる経済指標。2月末日であるため月次ポジションをクローズ、もしくはロールオーバーする際のきっかけとされる可能性が高い指標と言えるでしょう。中古住宅販売制約指数は、中古住宅販売件数と非常に近い位置づけと言える経済指標ですが、やや過小評価している投資家も多くその分だけ利用価値は高いといえます。

前回は0.5%というやや高い数値となり、今回も同様に0.5%が予想されています。

大きなサプライズはあまり期待できませんが、次回の中古住宅販売件数の予想精度を高めるためには結果はしっかりと記録しておきましょう。


中国・財新製造業PMI

  • 日時 : 3月1日(木)10:45
  • 前回 : 51.5
  • 予想 : –

一旦は失速が懸念された中国経済ですが、昨年後半ごろから再び持ち直し始めています。中国は政治権力の安定具合で言えば鉄板ですから、一旦加速し始めるとそのトレンドはかなり長く続く傾向が強いため今後も期待できます。

PMIは前回51.5と強い数字となりました。これが更に上伸するようであれば世界全体の景気に対する良い影響も相当に強くなると考えられ、期待されています。

発表は日本時間の午前10:45と、他に重要なイベントの無いタイミングですから投資家からの注目度も大きくなっています。不用意なポジショニングは危険となりますので、欧米タイムでないからといって油断しないほうが良いでしょう。


アメリカ・PCEデフレータ

  • 日時 : 3月1日(木)22:30
  • 前回 : 0.2%
  • 予想 : 0.2%

PCEデフレーターは季節性要因が大きく、変動の激しい食料品価格やエネルギー価格を除いた「コア」で確認することが大切となります。コアの下落は本質的な意味でのデフレであり、逆に上昇はインフレ傾向となります。現状コアは0.2~0.3の緩やかな上昇が続いており今回の予想も引き続き0.2となっています。

予想通りの結果となった場合はFRBがとる金利政策にも変更は起きないととりあえず予想できますから、米ドルについては金利上昇圧力が掛かるため上昇しやすい下地となりそうです。


アメリカ・ISM製造業景気指数

  • 日時 : 3月2日(木)00:00
  • 前回 : 59.1
  • 予想 : 58.6

0:00に発表となるため実質的には3月1日木曜日の深夜に発表となる指標です。3月第1週の最重要指標と言える存在ですね。翌日には日本の雇用統計やアメリカのミシガン大学消費者信頼感指数の発表も控えていますがとりあえずこのISM製造業景気指数で大きな山場を迎えることになりそうです。

アメリカ国内における製造業の影響力は年々低下しているものの、製造業労働者の多くは比較的低賃金であり、消費動向に景気の影響をもろに受けます。そのため製造業景況指数の悪化は近い将来のアメリカのインフレ率低下にも繋がりかねませんので注意が必要です。

今回は前回よりもやや低い58.6との予想です。最近の米ドルの崩れやすさからして事前予想よりも悪い数値となれば容赦なく米ドルが叩き売られる展開も想定しておかなくてはいけません。引き続き3月第2週以降も米ドルは不安定な地合いが続きそうです。

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