23日から29日はGW前で慌ただしい一週間!集中して稼ぎましょう

経済指標まとめ

23日から29日の為替はこう動く可能性が高い!

4月の実質的な最終週である第4週目は経済指標の発表がとても多く、GW前にしっかり成果を出しておくにはベストな一週間となりそうです。

3週目には日米首脳会談も実施され、比較的良好な結果となった事から心配された円高や株安も起きませんでした。米ドル円は一時的に107円50銭まで回復。引き続き円安傾向が他のクロス円に対しても見込まれています。

北朝鮮が若干軟化姿勢を見せていることから東アジアの地政学的リスクは低下傾向にあります。ただ、中東でシリアを中心にロシアと米国がいがみ合う展開となっており現時点では最悪の場合、第五次中東戦争から米ロの武力衝突まで心配しなくてはならない状況となっています。

万が一米ロがぶつかった場合は経済的にも悲劇的な展開となるのは間違いなく、とりあえずは改めて全ポジションにストップロスの指値は確実に入れておくことが望ましいと言えます。

慌ただしい一週間となりそうですが、長期休暇の前ですので集中力をキープしながらがっつり稼いでいきましょう。米ドル円の予想レンジは104円~110円と見ています。

16日から22日の注目経済指標

4月23日:アメリカ・中古住宅販売件数

  • 前回発表値:554万件
  • 予測値:555万件
  • 前回発表時変動:プラス3.5ポイント

前回再び550万件を突破した同指標ですが、今回は更に上伸し555万件が予想されています。米国の中古住宅市場は規模が大きく、個人もごく普通に参加していますから米国景気の先行指標として極めて重要な存在です。

中古住宅販売件数は特にサブプライムローン問題が顕になった際大きく上下動し株価や為替相場に影響を与えました。それ故に、中古住宅販売件数の動向と個人のローン、負債状況に関するデータも併せて調査、チェックしておきたいところですね。

予想通り強い結果となった場合はそれ程サプライズとはならず米ドル円は107円台中盤での推移となるでしょう。ただ、万が一500件を割るような結果となった場合は107円を割り込み106円台中盤までの急落を想定しておいた方が良さそうです。

4月24日:豪・消費者物価指数

  • 前回発表値:0.6%
  • 予測値:-
  • 前回発表時変動:プラス3.5ポイント

オーストラリアの消費者物価指数、インフレ具合は比較的安定しており実際に先日のオーストラリア中銀総裁の会見でも「急いで利上げする理由は見当たらない」とコメントされています。

つまり景気自体は良好かつ問題無しだがインフレではないため利上げする事はない、という意味であり逆に言えば「インフレになったら利上げする」と述べているわけです。

インフレが進行しているかどうか、最も簡単に分かるのがこの消費者物価指数(CPI)です。今回の結果がオーストラリア中銀の現状認識に影響を与えるレベルでサプライズとなった場合はオーストラリアドルには急激に緊張が走ることでしょう。これから、数回連続で1.0%を上回る結果となった場合はいよいよ豪ドルの本格上昇も視野に入ってきます。

4月24日:ドイツ・Ifo景況感指数

  • 前回発表値:103.2
  • 予測値:-
  • 前回発表時変動:マイナス8.7ポイント

先行性が高く、また調査範囲が広いため非常に参考になる経済指標。対象が1万件と多いため網羅的に今後のドイツの景気動向を探ることができます。

ここまでifo景況感指数は順調な伸びを示し、安定的に110以上をキープしています。今回も110~115の間に収まることが予想されており、100を下回ったらネガティブサプライズ。120を越えたらポジティブサプライズとざっくりと捉えておけば良いでしょう。当然サプライズのあった方向にユーロ建てでポジションをとるのが正しい戦略となります。

ほぼ同じ時間帯にはイギリスの公共部門ネット負債の発表もありますが、ドイツidfoとはあまり関係がありませんので無視しても大丈夫です。また、他にユーロ関連の指標発表はありませんから、この指標に意識を集中して相場に向かうようにしましょう。

4月24日:アメリカ・新築住宅販売件数

  • 前回発表値:61.8万件
  • 予測値:62.9万件
  • 前回発表時変動:マイナス4.4ポイント

中古住宅販売件数より若干影響力は小さくなりますが、将来的な景況感の先行性という意味ではとても重要な意味を持つ指標です。4/24日の夜には他にもS&Pケースシラー住宅価格や住宅価格指数、コンファレンスボード消費者信頼感指数といった米国絡みの重要指標が目白押しとなりいきなり4月第4週の最初の山場を迎えることとなります。為替が107円から上を目指すためにはこの山をしっかり堅調に越える必要があるのは言うまでもありません。

住宅市場については堅調な伸びを示す予想となっていますから、予想通りもしくはポジティブサプライズとなることを期待しつつポジションを作成すると良いでしょう。現状のムード、トレンドから考えれば中期的に110円を期待する準備は整ったと判断しても良さそうです。

4月25日:トルコ・中銀政策金利

  • 前回発表値:8.0%
  • 予測値:-
  • マイナス4.3ポイント

昨年から安定的に8.00%で推移しているトルコの政策金利ですがここ最近になって引き上げとなるのではないかというニュースも一部では聞かれ始めています。トルコは相変わらず政治的に不安定な面があり、インフレ具合も危惧されるところですがそれだけにトレード対象としては面白みのある通貨と言えるでしょう。

トルコは高い金利が魅力であり長期的に保有したくなる通貨ではあるのですが、中東に対する米国の圧力やそれに影響を受けやすいトルコの地政学的リスクを考えるとあまり腰の入った長期投資には適さないと現時点では判断セざるを得ません。

トルコリラについては少額を長期投資するか、イベントがあった際に極めて短期間の投資対象として割り切るか、事前にスタンスをはっきり決めておく必要があります。 今回、中銀の政策金利に変更があった場合は、利上げなら即上目線で飛び乗る作戦で挑みましょう。

4月26日:韓国・実質GDP(速報値)(前年比)

  • 前回発表値:2.8%
  • 予測値:-
  • 前回発表時変動:プラス0.3ポイント

日本とも関連の深い、お隣の国。韓国のGDPも無視するわけにはいかない重要指標です。韓国については現政権がかなり北寄りであり常に中国とアメリカの顔色を伺いながら政治判断を下すというわけのわからない状況となっています。韓国は一時かなり経済が傷ついていましたが、最近の国際的な景気上昇の恩恵もあってだいぶ立て直してきていますね。韓国がコケるとその影響は日本にも及びます。政治的にかなり因縁の深い日本と韓国ですが、経済的な結びつきは深いだけにそのGDPはしっかりとチェックしておかなくてはいけません。

韓国ウォンを直接売買していないトレーダーについても、欧米人が韓国と日本を一体視するケースも多いことを考えれば、韓国のポジティブな材料は日本の円安を想起しやすいことを頭に入れておくべきでしょう。

4月26日:ユーロ・ECB政策金利

  • 前回発表値:0.00%
  • 予測値:-
  • 前回発表時変動:マイナス6.5ポイント

4月第3週に予定されていた日米首脳会談の結果を受けて米ドル円・クロス円共に円安が広がっている状況にあります。ユーロ円についても133円台が回復されており、さらにここから135円を突破するためにもこのECB政策金利は非常に重要な意味を持つと言って良いでしょう。

伝統的に欧州はインフレに対してとても強いアレルギーを持っていると言えます。ですから、現状の景気状態から考えればいつ継続的な利上げへと舵を切ってもおかしくない状況にあり、欧州株の動向を踏まえつつ方向性としてはユーロ高・円安を頭にイメージしておくことが重要と言えるでしょう。

今回の政策金利発表では据え置きという結果となると考えられますが、問題は要人発言、記者会見などで今後の利上げへの方向性が示されるかどうかに商店が集まりそうです。

4月26日:アメリカ・耐久財受注(速報値)

  • 前回発表値:3.0%
  • 予測値:0.9%
  • 前回発表時変動:プラス7.2ポイント

逆に考えれば耐久財受注の数値まで伸び始めると米国景気のピークアウトも近いと言えます。ただ、今回は速報値ですからインパクトは強いものの事前予想では0.9%と前回よりも低い予想に。3%を越えるとポジティブサプライズ、逆にマイナス圏だとネガティブサプライズとしてトレード戦略を組み立てるべきですね。

4月27日:日本・雇用統計

  • 前回発表値:2.5%/1.58倍
  • 予測値:-
  • 前回発表時変動:マイナス0.7ポイント

現状ほぼ完全雇用状態にある日本では、今後は平均賃金の上昇及び消費者物価指数の動きにも注目が集まります。日銀は過去の過ちから雇用状況の逼迫が起きてもすぐに金利引き上げや金融引き締めは行わない見通しで、引き続き円安を推進する流れに変わりはない模様です。

4月27日金曜日は他にも日銀の政策金利が発表になるなどかなり慌ただしい一日となります。週を通して重要指標の発表も多く、トレードチャンスがたくさん転がっていますからなるべく取りこぼしのないよう集中力を維持し、最後までがんばりましょう。

4月27日:アメリカ・実質GDP(速報値)

  • 前回発表値:2.9%
  • 予測値:2.4%
  • 前回発表時変動:マイナス8.4ポイント

たくさんの重要指標が発表となる4月第4週ですが、ラストの金曜日の夜を飾るのは米国の実質GDP(速報値)です。前回は2.9%でしたが今回は2.4%と若干落ちる予想となっています。ただ、為替も戻り基調。そして株価もしっかりしていますから予想から大きく下にはずれた結果とならない限りは相場は強い状態をキープすると考えられます。

このタイミングでは同時に雇用コスト指数が発表となりますがこちらも重要です。その名の通り人件費に関わる指標であり、個人の懐具合を示してくれます。

実質GDPの後はミシガン大学消費者信頼感指数の発表になります。時間的な感覚は1.5時間ですからその間にある程度の勝負は決め、なるべく軽いポジションで週末を迎えると良いでしょう。

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