16日から22日の為替はこう動く可能性が高い!
3月26日に一旦104円台をつけ、円高基調再燃かと思われた為替市場もそこから反転。4月相場入りしてからは107円台の中盤まで回復し、4月第2週時点でも106円台後半をキープしています。
日米ともに政治サイドに対する不安定さが最も大きな円高要因であり、金融政策の方向性の違いに対して市場の目が向けられると円安へと動く状況となっています。ただ、しばらく大きな選挙はありませんから円高になっても103円台までだろうというのがマーケットのコンセンサスであると言えるでしょう。
いずれにせよ上下に対してある程度大きな振り幅を想定しておかなくてはならない状況です。それにしても返す返すも105円の壁を突破されたのは痛かったですね。これで予想レンジを大きく広げなくてはならなくなってしまいました。
現状、下は103円ジャスト。上は110円が節目であり抵抗線となりそうです。円安米ドル高といういわゆる「本筋」の軌道に乗るにはもう少し時間が掛かりそうですが、数カ月後にはあるべき路線へと戻ると考えるべきでしょう。
16日から22日の注目経済指標
4月16日:アメリカ・小売売上高
- 前回発表値:-0.1%
- 予測値:0.3%
- 前回発表時変動:プラス1.5%
同時にニューヨーク連銀の製造業景況指数も発表になるため週初めの日本時間夜はややピリピリしたムードとなりそうです。
小売売上高は米国からの経済指標の中でも有力な存在ですから注目度も高くなります。米国景気腰折れとなれば金融政策に大きな影響が与えられることはもちろん落ち着きかけた中国との貿易戦争の火も再燃することとなります。
そのため、小売売上高のネガティブな結果には市場は大きく反応すると予想されます。値幅がとれるのは円高米ドル安方向となりますのでこの点はよく頭に入れて置いてください。
4月17日:中国・実質GDP
- 前回発表値:6.8%
- 予測値:6.8%
- 前回発表時変動:プラス8.2ポイント
同時に中国の小売売上高も発表となるため非常に重要なタイミングとなります。直接的に為替市場に影響を与えるというよりも、サプライズがあった場合は一旦場中である株式市場にインパクトを与え、その影響が円市場にも波及するといった流れになるでしょう(もちろん一瞬の出来事ですが)。
中国経済は好調ですが問題となるのは米側の対応です。中国の景気が強いとなればトランプ政権は国内的にもこれを放置しておくことはできないでしょう。トランプ政権の弁では「中国の富は米国から不当に奪われたものだ」だからです。
今回の中国GDPは、その結果によってすぐに為替トレードを行うというよりも、為替市場がどのように反応するかをよく確認するために利用する方が懸命と言えます。発表直後の動きをきちんとフィードバックできるよう記録しておきましょう。
4月17日:日本・鉱工業生産(確報値)
- 前回発表値:4.1%
- 予測値:-
- 前回発表時変動:マイナス1.3ポイント
ブレが大きい指標であり前回発表された1月分はマイナス6.8%と直近では最も悪い結果となりました。
今回発表となるのは2月分ですが、2月分は過去の統計からも上下の幅が大きく予想するのが若干難しいと言えます。
その分相場に与える影響は大きく、発表直後は短期的に変動が大きくなることが期待されます。どちらかというと日本の経済指標は円高要因として利用される場面が多いですから、念の為円高方向に逆指し値を入れておくのも良いアイディアですね。ただしトレードが成立した場合でもあまりロングホールドしようとは考えない方が良いでしょう。
4月17日:英国・雇用統計
- 前回発表値:2.4%
- 予測値:-
- 前回発表時変動:プラス1.6ポイント
4/17の日本時間夕方は、英国の雇用統計とILO失業率が同時に発表となるため注意が必要です。雇用統計は各国においてGDPと並ぶ超重要指標となります。雇用が弱ければインフレ度も低下し、その通貨は長期的に弱くなってしまいます。
英国の雇用環境は現在のところ非常に好調。前回も失業率が2.4%ということで事実上の完全雇用状態と言っても良いでしょう。
ポンドへの投資を考えているトレーダーは予想通り良好な結果であった場合は飛び乗りが推奨されます。攻めるべき時は躊躇なく攻めるのが鉄則です。重要指標はトレードに最大限活かすようにしましょう。
4月17日:ドイツ・ZEW景況感指数
- 前回発表値:5.1
- 予測値:-
- 前回発表時変動:プラス1.1ポイント
やや渋い展開が続く同指標はあまり楽観的でないドイツ人の国民性を現しているとも言えますね。さすがにマイナス圏での結果は予想しにくいのですが、1月の20.4、2月の17.8から3月分は急落して5.1となったこともありやや警戒されています。
ユーロ圏は景気は上向きですし、中でもドイツは好調です。この指標がユーロの伸びに対して冷水にならないことを祈りたいところですね。
同じタイミングでユーロ圏全体のZEW景況感指数も発表になります。ドイツとユーロ圏全体の差がどのように現れるかを確認し、その差が過去と比べて縮まっていれば(一般的にドイツが強い)、ユーロ買いのトリガーとして活用したいところです。逆にユーロが弱く、ドイツが強い場合は一旦様子見とした方が良いでしょう。
4月17日:アメリカ・鉱工業生産指数
- 前回発表値:1.1%
- 予測値:0.7%
- 前回発表時変動:プラス6.4ポイント
米国における鉱工業分野の景況感をかなり速報性を持って知ることのできる便利な経済指標。プラス圏での推移がこれまで続いているが今回はやや低めの予想となっています。
他の指標にも言えることですが、製造業や鉱工業生産については米中貿易戦争の影響が今後強く現れると見るべきであり警戒感が重要となります。一旦は平和に戻ったかのように見える金融市場ですが、トレーダーとしては警戒感は緩めるべきではありません。
米ドル円は一旦は107円を回復したもののすぐに下落に転じており不安定感が強くなっています。鉱工業生産指数が崩れれば貿易戦争の激化を連想させかねないためさらなる円高米ドル安繋がる可能性が高いと言えるでしょう。
4月18日:英国・消費者物価指数
- 前回発表値:0.4%
- 予測値:-
- 前回発表時変動:プラス0.2ポイント
イギリスの物価は伸び悩んでいます。同指標における過去のチャートを確認してもマイナス側にスパイクする月が多く、目標として設定されている2.0%には程遠いと言えるでしょう。
ただ、その一方でイギリスの景気自体はそう悪くはありません。現在の状況が続けばどこかの時点でインフレ率は継続的に上昇し始めると考えられます。
日本とかなり近いムードもありますが、ユーロ圏のインフレがやや進んでいることを考えるとイギリスも日本よりは早く物価は上昇し始めると考えるのが妥当です。ポンド円が安いうちに中期目線で仕込んでおくのは良い戦略と言えます。この指標で戦略の妥当性を改めて確認し、新規ポジション作成に役立てるのは良いアイディアです。
4月19日:アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数
- 前回発表値:22.3
- 予測値:-
- 前回発表時変動:0.0ポイント
4月19日は木曜日ですが、このタイミングでフィラデルフィア連銀景況指数だけでなく新規失業保険申請数、景気先行指数と興味深いアメリカの経済指標が複数発表されます。米中の貿易戦争の行方やアメリカが今後TPP入りを果たすのかどうかなど、為替関連の世界の動きは徐々に激しさを増していますから、特にアメリカ発の指標には強い注意を払っておく必要がありますね。
ここまでフィラデルフィア連銀景況指数は緩やかに上昇を続けており景気の腰は強いと言わざるを得ません。貿易戦争では製造業が特に大きな影響を受けますから、ISM製造業景況指数とこの指標はこれからも最大限の警戒心を持ってチェックしていきましょう。
4月20日:日本・消費者物価指数
- 前回発表値:1.5%
- 予測値:-
- 前回発表時変動:プラス6.7ポイント
今ひとつ盛り上がりにかける同指標ですが、4月からはいろいろな物品が値上がりするようで雰囲気的にはインフレ具合が強まるのではないでしょうか。物やサービスの値段が上がるのは消費者としては困ったものですが、巡り巡って一般労働者の賃金上昇にまで繋がってくれる事を期待したいものです。
日本ではインフレ度が上昇しはじめてもまだまだ金融緩和の出口議論には至らないと考えられます。2.0%のインフレが実現した後も、すぐに出口の話しをし始めればその瞬間インフレ期待は収束してしまうと考えられるからです。
日本発の円高要因が今後現れる可能性は未だに低く、特にサプライズがない限りそれ程相場には影響は与えられないと考えます。
4月20日: ユーロ・消費者信頼感指数(速報値)
- 前回発表値:0.1
- 予測値:-
- 前回発表時変動:プラス0.3ポイント
4月第3週最後の重要指標となるのがユーロ圏における個人の消費者信頼感指数(速報値)です。速報値ですからブレが大きいのはある程度仕方がありませんね。同指標はこれまで順調に右肩上がりのトレンドを描いており今回も良好な結果が期待されるところです。
4月第3週は金曜日に大きな米国絡みの指標発表がありません。そのため比較的静かなフィナーレとなりそうです。4月第3週は週の半ばにたくさんのトレードチャンスが見込まれています。一旦、その区切りとしてこの指標を活用するのも良いでしょう。
貿易戦争は早くも落ち着きを見せ始め、米国・中国の大人の対応が期待されるとこです。改めて英気を養いつつ次週に備えておきましょう。
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